経営情報システム受験対策③「ソフトウェアの基礎」
明けましておめでとうございます。
ITツール・SNS活用の中小企業診断士・堀寿弘です。
今年2018年も引き続き、IT活用を中心に中小企業や創業希望者の方の支援を頑張っていきたいと思います。
さて今回も中小企業診断士試験1次試験対策について、更新していきます。
今回は「ソフトウェアの基礎」についてまとめていきます。
ソフトウェアの体系と種類
ソフトウェアの目的は、コンピュータのシステム資源を有効に活用するための手段を提供することです。
コンピュータ・システムはハードウェアだけでは機能しません。
ソフトウェアがあって初めてコンピュータは機能するようになります。
OSやミドルウェア、ファームウェアなどの分類をしっかり整理して覚えておきましょう。
オペレーティングシステム(OS)
オペレーティングシステム(OS)は、コンピュータを利用する際に、もっとも基本となる機能を提供しています。
保存したデータを読み込んだり、接続した機器が利用できるようにしたりしてくれるのが、このOSです。
代表的なOSと言えば、パソコンのWindowsやMacOS、携帯電話(スマートフォン)のAndroidやiOSがあります。
また、Linuxは企業内で利用するシステムのサーバ用のOSとして利用されています。
制御プログラム
OSの機能は、「制御プログラム」「言語プロセッサ」「サービスプログラム」とありますが、この中でも「制御プログラム」が『狭義のOS』とも言われるように重要な役割を担っています。
この中では、「タスク管理」に関するディスパッチングの仕組みをよく理解しておきましょう。
タスクは『実行状態(Run)』⇔『実行可能状態(Ready)』⇔『待ち状態(Wait)』の3つの状態の組合せで、CPU使用を割り当てて処理を最適化しています。
言語プロセッサとプログラミング言語
言語プロセッサはOSの機能のひとつで、プログラミング言語の使用に従って記述されたソースコードを、コンピュータが理解できる機械語に変換する、『言語変換プログラム』のことです。
コンピュータは、ソースコードの内容を直接理解することができないため、言語プロセッサが必要なのです。
言語プロセッサについては、翻訳処理の仕方の違いによって「インタプリタ」「アセンブラ」「コンパイラ」「ジェネレータ」と分かれます。
それぞれの特徴と、その仕組みを利用するプログラミング言語について、しっかりと覚えておくようにしましょう。
オープンソースソフトウェア
オープンソースソフトウェアは、ソースコードが公開されており、誰でも改良・再配布が可能なソフトウェアです。
代表的なソフトとしてLinuxやApacheなどがありますが、その他の業務用アプリケーションソフトでもオープンソースライセンスのものが増えてきています。
試験対策的には、代表的なオープンソースソフトウェアの種類と、『OSD(Open Source Definition)』について覚えておきましょう。
No. | 定義 |
1 | 自由な再頒布ができる |
2 | ソースコードを入手できる |
3 | 派生物が存在でき、派生物に同じライセンスを適用できる |
4 | 差分情報の配布を認める場合には、同一性の保持を要求しても構わない |
5 | 個人やグループを差別しない |
6 | 適用領域に基づいた差別をしない |
7 | 再配布において追加ライセンスを必要としない |
8 | 特定製品に依存しない |
9 | 同じ媒体で配布されるほかのソフトウェアを制限しない |
10 | 技術的な中立を保っている |
アプリケーションソフト
アプリケーションソフトは、ユーザが特定の処理を実現するために利用するソフトウェアのことです。
ワープロソフトや表計算ソフトなどの汎用的なものから、売上管理や在庫管理など特定の処理を行うためのものがあります。
アプリケーションソフトは、カスタマイズして作成したソフトもあれば、パッケージソフトを利用することもあります。
パッケージソフトを利用するメリットとデメリットは次のようになります。
メリット
- 開発期間短縮
- 開発費用低減
- 業務システム改善
- 開発リスク低減
- バージョンアップが容易
デメリット
- システムの硬直化
- 自主的な保守運用が困難なことがある
- 機能が不十分なことがある
- マニュアルが難解なことがある
- 既存システムからの移行が難しい
まとめ
ソフトウェアの基礎的な知識についてまとめました。
ソフトウェアについても、技術の進歩に伴って現在では使われなくなったモノが出てきます。
受験対策用の知識として、しっかり押さえておきましょう。
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