2017年度版中小企業白書
先週4月21日に2017年度の中小企業白書・小規模企業白書が公表されました。
私もまだまだ読み込んでいる途中ですが、取り上げているテーマが「企業のライフサイクル」ということでとても興味深く感じました。
企業のライフサイクルは「創業」から始まり、企業の成長・成熟段階を経て創業者が高齢になってくると、会社の経営を次世代・次の経営者に委ねる「事業承継」の段階を迎えます。
近年はメディア等で「事業承継」が取り上げられる機会も増えてきたようなので、「事業承継」に興味・関心を持っている企業経営者の方も増えてきているようですが、まだまだ少ないようです。
今年1月の独立後、記念すべき一発目のお仕事として「専門家派遣」で担当させていただいた案件は、創業者である社長が50代後半を迎えて「事業承継」に絡めたご相談でした。
創業5年目の企業としてはまだまだ若い企業ですが、後継者候補であるご子息に「継ぎたい」と思わせられるような魅力ある企業にしていくためにはどうすればよいかというものでした。
そうやって「事業承継」を意識されて動き始めた企業もある一方で、全く準備ができていない状態で創業社長が亡くなられて半ば強制的に「事業承継」せざるをえなくなった企業もありました。
数年前から前社長が体調を崩され、実質的に経営の第一線から身を引かれていたにもかかわらず、後継者であるご子息への引継ぎ・教育がうまくなされず、後継社長からは全く他人事としか思っていないような言葉しか出てこない状況になっていました。
事業承継は、言葉で書くと単純そうですが、実際には時間をかけて周到な準備が必要なものです。
早め早めの取組みで、円滑な事業承継を実現していきたいものです。
我々支援者側もそのお手伝いを積極的にやっていきたいと思います。