『大分県ビジネスプラングランプリ表彰式』に参加して
いち参加者(支援者)の視点から
今回の大分県ビジネスプラングランプリの表彰式については、応募企業の申請書類作成担当者として参加してきましたが、いち中小企業診断士としての視点から見た感想を書きたいと思います。
「ヘルスケア」関連と「IT」関連が上位に
今年の大分県ビジネスプラングランプリの受賞企業については、「ビジネスプラングランプリらしい企業が多かった」との声が多く聞かれました。
審査委員長の講評でも「受賞企業のプランはレベルが高く、比較的すんなりと決まった」とのお話がありました。
大分県ビジネスプラングランプリの表彰式に参加するのは2回目でしたが、確かに面白いビジネスプランが多かったと思います。
そして今年のビジネスプラングランプリの受賞企業には、医療機器等の「ヘルスケア」関連のものやAIやIoTを活用した「IT」関連のものが多く、その辺ではっきりと傾向が出ていました。
受賞したビジネスプラン
大分大学先端医学研究所以外の受賞プランを紹介しておきます。
○優秀賞
- (株)隼斗:『図書館情報学による民間レファレンスサービス第一弾 難病の子どもたちを救う「子ども難病ナビ」リリース』
- Cyber Robotics(同):『「外観検査自動化AI」と「IoTビッグデータ分析異常検知AI」による生産効率向上AIシステム』
○奨励賞
- (株)給与設計事務所:『大分から全国に!中小企業のための給与設計による賃金革命』
- 大分紙業(株):『ペルチェ素子を用いた皮膚冷却器による穿刺痛緩和装置の製造・販売』
- (株)ナノプラネット研究所:『光マイクロバブル技術を最高度に活用したペット洗浄・温浴及び車イス対応介護足浴装置の賞品開発・販売促進』
若い経営者の独自の技術力を活かした新サービス開発もあれば、老舗企業の異業種参入もあり、その点からもビジネスプランの発表を聞いていて、どれもわくわくするようなものばかりでした。
これからが勝負の時
このビジネスプラングランプリで受賞すると、総額2000万円の補助金を受賞企業で分配することとなります。
金額も中小企業・スタートアップ企業にとっては比較的大きい方と思うので、そこを目指してきた企業も多いでしょう。
また、何らかの表彰を受けることによって知名度を高めたいという企業も多いでしょう。
どの企業のビジネスプランも事業化の初期段階のものばかりで、これからが本当の勝負の時です。
これからの事業の発展のために、今回の受賞がステップアップの第一歩となればよいなと思います。