LINE@活用法~ショップカード機能を活用する~
LINE@やFacebookなどSNS活用を中小企業の皆様にお勧めしている中小企業診断士・堀です。
先日は「大分県よろず支援拠点」の日田市出張相談会のミニセミナーで、『LINE@活用法~入門編~』でお話させていただきました。
当日は、9名の方にご参加いただきました。皆さん熱心に耳を傾けてくださいました。
次回9月開催予定の日田市出張相談会では「活用編」ということで、より実践的な話をする予定にしています。
2回セットで、LINE@の活用法をマスターできるよう、こちらも準備を進めてまいります。
さてさて、今回は「ショップカード機能」について、見ていきたいと思います。
LINE@のショップカード機能とは?
その名の通り、「ショップカード機能」とは、LINE上で使用できるポイントカードです。
飲食店や美容院等に行くと紙のポイントカードを配られることが多いと思います。
1回の来店につき1個ハンコを押してもらったり、利用金額ごとに応じてハンコを押してもらったりというアレです。
アレと同様のものをLINE@上で作成できるのが、「ショップカード機能」です。
ショップカード機能の使い方は?
ショップカードを作成する
LINEショップカードの作成は簡単です。
「管理」の中の「ショップカード」を押し、その後「ショップカードを作成する」を選択するだけでショップカードの作成ができます。
デザイン
ショップカードのデザインを選択します。
デザインは公開した後でも変更することが可能です。
設定項目
その後、設定項目として下記項目の設定を行います。
- ゴールまでのポイント数
- ゴール特典(必須)
- 有効期限
- 有効期限通知
- カード取得ボーナス
- 不正防止設定
- ご利用案内(利用時のルール)
- リッチメニューへの表示
- ポイント付与 画面設定
ゴールまでのポイント数
ゴールまでのポイント数として、1から50の中から選択することが可能です。
例えばゴールのポイント数を「10」にした場合、10ポイント貯まるだけで特典クーポンが送られます。
ゴール特典(必須)
「ゴールまでのポイント数」のところで設定したポイントに達したお客様に、特典としてプレゼントする内容を設定します。
この項目は必須項目なので、あらかじめ設定しなければ、ショップカードを作成することができません。
また、「追加特典を設定」を選択することで、複数の特典を用意することも可能です。
- 特典チケットのタイトル
- ご利用案内
- 有効期限
- 商品イメージの登録
- デザインパターン
これらの事項を設定し、特典チケットを作成します。
ご利用案内に注意事項や禁止事項をしっかり記載することで、トラブルを避けることができます。
ここは時間をかけて設定する必要があります。また、有効期限は「無制限」を選択することも可能です。
有効期限
有効期限は、「最終利用日」「初回利用日」から一定期間の有効期限を設定することができます。
デフォルトの設定は、「最終利用日から1年」となっています。
また、有効期限を設定せず「無制限」とすることも可能です。
有効期限通知
友だち登録してくれたお客様に対して、ショップカードの有効期限が切れる前に自動で通知メッセージが送信してくれる機能も備わっています。
デフォルトの設定では、「有効期限から2週間前」に設定されています。
また、カードの有効期限前だけでなくお客様がポイントをためてゲットした特典チケットの有効期限前にも、同じように通知のメッセージが自動で送信されます。
これでお客様の満足度も高まりますし、「期限がせまってきているから、久しぶりにお店行ってみようかな」という心理も生まれ、リピート率は高くなります。
カード取得ボーナス
ショップカードに登録してくれたお礼として、最初にボーナスポイントをプレゼントすることができます。
カード取得ボーナスとしては、0から9までの値から選択します。
0ポイントを選択してボーナスは「無し」とすることも出来ますが、なるべくこの「カード取得ボーナス」は1ポイント以上設定した方がお客様の心理的にも有効に働くので、1ポイント以上で設定することをオススメします。
不正防止設定
こちらの不正防止設定をオンにすると
- 同日中に同じお客さまへの付与を許可しない
- 指定時間以内に同じお客さまへの付与を許可しない
のどちらかを設定できるようになり、同じ人が何度もポイントを獲得することを防ぐことができます。
ただし、この設定はQRコードに影響してくるので、むやみに変更することは避けたほうがよいでしょう。
ご利用案内(利用時のルール)
「ゴール特典(必須)」で設定した「ご利用案内」を変更することできるのが、この画面です。
リッチメニューへの表示
リッチメニューとは、LINEトーク画面下部に表示されるメニューのことです。
「リッチメニューへの表示」をオンにすると、お客さんがあなたのLINE@のトーク画面を開くと下部にそのリッチメニューが表示された状態になります。
ショップカードの存在をアピールするためにこの「リッチメニューへの表示」をオンにすることは有効ですが、1:1トークをたくさん行うような小規模なビジネスの場合、非表示にした方がトーク画面が見やすくなり、お客さまの満足度が上がる場合もあります。
ショップカードの宣伝は別の方法でもできるので、お店の規模やビジネス形態を考えてお客様目線にたち、「リッチメニューへの表示」を設定してください。
ポイント付与 画面設定
基本的にポイントの数は1回につき1ポイントですが、こちらの設定で一度に付与できるポイントの数を変更できます。
しかも、回数によりポイントの数を変更できるため様々な工夫が可能です。
「〇月×日までに1回来店してくれた方にはポイントを9ポイント差し上げます」みたいこともできますし、アイデア次第でリピーターを増やすことが可能です。
ランクアップカード作成
お店の常連さん向けに、ポイントカードをもうひとつ別に作成することも可能です。
この2つめのポイントカードが「ランクアップカード」です。
別のカードを用意し、より豪華な特典を付与することで、お客様に特別感を与えることができます。
これにより、お客様の満足度も高まり、リピーターの獲得につながります。
設定方法は、基本的に最初に作成したショップカードと同じです。
このランクアップカード機能があることで、心理的に様々な戦略を行うことが可能となります。
お客様にポイントを付与する
お客様にポイントを付与する場合は、ポイント付与用のQRコードを表示し、お客さまの端末でそれを読み取ってもらいます。
お店にスマートフォンを設置できる場合は、LINE@アプリを利用してスマートフォンの画面にワンタイムQRコードを表示させます。
お店にスマートフォンを設置することが難しい場合、LINE@アプリで印刷用のQRコードを作成して店内に掲示します。
ショップカード機能の有効活用法は?
ショップカード機能は、次のような活用方法があります。
友だち登録のきっかけにしやすい
ショップカード機能を利用することで、初回来店のお客様へLINE@の友だち登録を勧める声掛けのきっかけになります。
「うちのお店ではLINE@のポイントカード機能を利用しているので、ぜひ友だち登録してください!」と声掛けすることで、お客様の友だちを促すことができます。
お客様にとっても紙のポイントカードを持ち歩く必要がなくなるというメリットがあります。
まとめ
LINE@のショップカードを利用することで、お店側としては友だち登録を増やしたり、リピーター獲得につなげたりというメリットがあります。
友だち登録をしてくれたお客様にとっても、紙のポイントカードを持ち歩かなくても済むというメリットがあります。
有効に活用して、お店のリピーター獲得につなげていきましょう!