消費者行動モデル①

AIDMAとは?

AIDMAは消費者が商品を購入する際の行動をモデル化した「消費行動モデル」の一つです。
消費者が商品について知り、購入に至るまでの段階を、「Attention(注意)」「Interest(興味・関心)」「Desire(欲求)」「Memory(記憶)」「Action(行動)」の5つに分け、それぞれの頭文字をとったものです。
アメリカのローランド・ホールが提唱したもので、様々な商売の基本となる消費者の心理プロセスモデルです。
ここではこのAIDMAについて詳しく見ていきましょう。

消費行動

AIDMAの3つの段階とは?

AIDMAの各5段階は、次のように3つの段階に整理できます。

①認知段階:Attention(注意)
②感情段階:Interest(興味・関心)、Desire(欲求)、Memory(記憶)
③行動段階:Action(行動)

認知段階

この認知段階は、消費者がある商品について知るという段階です。インターネットや新聞やテレビ、雑誌などのメディアや広告で、「この商品は○○に効果がある」「この商品は有名なタレントも使用している」という情報を得て、その商品に関する情報に初めて触れるのです。

感情段階

感情段階は、その商品について消費者が興味・関心を持ち、その商品の特性に関する好き嫌いや必要性について検討を行います。その検討の結果、購入したいという欲求を持つようになり、商品購入のために商品名やブランド、購入可能な店舗等について記憶します。

行動段階

行動段階では前の感情段階で記憶した内容に従って消費者は購入行動を起こし、商品を入手するのです。

AIDMAを具体例で考えると?

消費者の行列

それでは具体的な例として、ダイエット品を購入する消費者の行動を考えてみましょう。
認知段階では、インターネットやテレビのCMや雑誌広告等の各種メディアを通じて、ダイエット食品の期待される効果や使用している有名人等の情報を提供し、消費者にそのダイエット食品について知ってもらい、注意(Attention)を引きます。
そこでそのダイエット食品の効果が自分にも期待できる、自分の好きな芸能人がそのダイエット食品を使用している等、消費者にとって好ましい情報があれば、そのダイエット食品について消費者が興味・関心(Interest)を持つようになり、消費者はその商品の購入の検討をはじめます。
その検討の結果、欲しいと思うようになれば(Desire)、そのダイエット食品の商品名や購入可能な店舗等の情報を記憶します(Memory)。
そして、最終的にその店舗を訪れ商品の購入という行動(Action)に繋がっていくのです。

この他にも似たような消費行動のモデルはいくつか存在しています。
主なものには「AIDA(Attention→Interest→Desire→Action)」「AIDCA(Attention→Interest→Desire→Conviction(確信)→Action)」「AIDAS(Attention→Interest→Desire→Action→Satisfaction(満足))」といったモデルがあります。

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